AIバイブコーディング・チャレンジ 〜60分で「100万円程度のLP」は作れるか?
本企画は、AIウェブサイトビルダー「Lovable 2.0」と「Gemini」を駆使し、制限時60分で架空LP(ランディングページ)オンライン会議の"聞いてるフリ"を代行「AI-ZUCHI (アイヅチ)」 のサイトを制作する企画です。 実際に手を動かしてその場の雰囲気やノリで開発を進める「バイブコーディング」スタイルで、AIとの対話を通じてウェブサイトがリアルタイムに構築されていくプロセスをまとめてみました。


「バイブコーディング(Vibe Cording)」とは下記3つを基礎としたコーディング開発のことを指します。
1.コードを読まない、書かない
AIが生成したコードを理解する必要はありません。
2.口頭での指示
生成AIの出力コピペ、音声入力などを使い、AIに話しかけるように指示を出します。
3.エラー対応もAI任せ
エラーが発生した場合、そのエラーメッセージをそのままAIに伝え、修正を任せます。
バイブコーディングの最大のインパクトは「ソフトウェアの民主化」にあるといわれており。これまでプログラミングスキルがなければソフトウェアを作れなかった非エンジニアでも、自身のアイデアを形にできるようになりさらに、業務効率化ツールなどをプログラミング学習や高額な外注に頼ることなく、数時間から数日で開発できる可能性が話題となっています。
ただし2025年6月現在においては、「バイブコーディング」はゼロから何かを作る新規プロジェクト(特に個人プロジェクトや業務効率化ツール)は得意ではあるものの、既存の大規模なプロジェクトの改修や低レイヤーの複雑な処理はまだできないと言われています。
そこで、今回は実際にバイブコーディングを紹介するにあたり、エンターテイメントとしてAIによるサイト生成、予期せぬアウトプット、リアルタイムでの修正など、実際のプロンプトと結果をシェアいたします。
チャレンジのルールと設定
- 挑戦者: Catai
- 制限時間: 60分
- お題:オンライン会議の"聞いてるフリ"を代行「AI-ZUCHI (アイヅチ)」
- キャッチコピー: 「相槌で、会議を支配せよ。」「あなたが内職に集中している間、AIが完璧なリアクションを代行します。」
- 使用ツール
- コンセプト設計:Gemini2.5 pro
- AIウェブサイトビルダー:Lovable 2.0
- ゴール: 「100万円相当のウェブサイト」の完成度80%を目指す。
- 戦略性: 決定したお題のCV(アプリDL、問い合わせ等)を意識した構成。
- デザイン性: プロ品質の外観、カスタムアセット、アニメーションの実装。
- 技術的要件: レスポンシブ対応の複数ページ構成。
Phase 1: AIへの初回プロンプト投入 (〜10分)
初回プロンプト:どんなLPだとキャッチーでおもしろそう?パロディー的に。
Gemini:
1.【Netflix風】農家直送野菜のサブスク「VEGEFLIX (ベジフリックス)」
2.【Tinder風】運命の「置き配」場所マッチングアプリ「OKIPPA (オキッパ)」
3.【プロジェクト管理ツール風】織田信長の天下統一プロジェクト管理「TENKA (テンカ)」
4.【スキルシェアサービス風】江戸時代の駆け込み寺「TERACOYA (テラコヤ)」
5.【日々のあるある解決風】オンライン会議の"聞いてるフリ"を代行「AI-ZUCHI (アイヅチ)」
- Phase 2: 並行作業とクリエイティブ (10分〜25分)
- Geminiにて、下記のようなプロンプトを入力

Phase 3: 反復的改善とハイブリッドアプローチ (25分〜60分)
生成された回答をLovableにすべてコピペ

生成されたら、そのままバイブコーディングなので、
「次へ」と指示します。
もう一度でてきたものに対しても、
「おまかせで次へ」と指示します。

そうして出来上がったものを触ってみて、不十分である箇所などを発見しますが、あえて指示せず
「80%の完成を目指して、次へ」

ここまで来るとある程度触れるものになりますが、80%ときたら次は、リリースレベルを依頼します。
すこし気になっている箇所に関しては、コメントしてもいいでしょう。

そうして出来上がったものが、下記のサイトです。
https://unazuki-ai-ninja.lovable.app/
いかがでしたでしょうか。
ここまで全て無料機能までで完了させています。(Lovableは1日3回まで)
バイブコーディングはいまやグローバル開発においてはスタンダード化してきているとのことなので一度、触ってみることをおすすめします!
※100万円=1人の手で行うと20日程度かかるイメージ

Catai
PMOとして日々のプロジェクト運営に携わる中で、『もっと効率的に、もっと創造的に仕事ができないか』という想いから、生成AIの可能性に着目し、その活用法を個人的にも研究しています。